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北欧神話
北欧、ゲルマンの神々・・・

-「エッダ」と「サガ」-
 北欧の民族が、ドイツ人、イギリス人、オランダ人らと共に同じ民族系統に属することは、彼らの言語が種族関係であることから、はっきりと認められます。
 ローマ帝国が、その栄華を誇っていた時代、彼ら北欧の民族は承認や奴隷売買人によって発見され、彼らはローマ軍団の傭兵に組み込まれていきます。こうしてゲルマン民族がローマ帝国に引き込まれていくこととなり、北方の蛮族に対する興味や研究から様々な記録が残されました。
その代表格はタキトスの「ゲルマニア」といって、ゲルマン人の生活やコロニーの様子を書き残しました。
 この後、ゲルマン人たちはローマ帝国の国境を越え、ヨーロッパに四散していき、そしてバイキング時代を迎えるのです。
 ちなみに、この北方の蛮族であるでゲルマニア人は「バーバリアン」と呼ばれていました。RPGの職業でも有名ですよね?知性は低いのですが、高い体力(ヒットポイント)と腕力が特徴で、常に最前線で闘うことを義務づけられた戦士です。(ボク的から見れば、あの紳士の国イギリスやフランス、聡明なドイツ人の祖先が蛮族だったことに驚きを隠せません)
 北欧神話と一口で言いますが、実は北欧5カ国にまたがる共通の神話ではありません。一般に北欧神話と呼ばれているのはアイスランドやノルウェーに伝えられた「エッダ」と「サガ」と呼ばれる物語です。次に北欧神話の世界観を見てみましょう。

−北欧神話における宇宙−
【天地創造】
北のニヴルヘイム(霧の国)の氷と、南のムスペルヘイム(炎の 国)からの火が、ギンヌンガガップの巨大な裂け目で出あって、 その氷と火の融合が生命を生み出した。最初に生まれた二つの生 物は“牝牛アウドムラ”と“霜の巨人ユミル”だった。アウドム ラはユミルに乳を与え、さらに氷塊のなかから神々の祖となる一 人の男“ブーリ”を舐め出した。ブーリの三人の孫息子が“オー ディン”と“ヴィリ”と“ヴェー”である。これらの三兄弟が巨 人のユミルを殺して、その屍体から九つの世界を作った。

【宇宙の構造】
北欧神話の世界では、宇宙を空間を挟んで三枚の板が重なり合っ たような三重の構造と考えていた。 頂上の平面は、アース神族あるいは戦士の神々の領域アースガル ド。そこは神々や女神たちの館がある場所で、堅牢な城壁に囲ま れていた。
この平面はまた、死んだ戦士たちであるエインヘルヤ ルが住む巨大な館ヴァルハラのある場所であり、彼らは日々戦い あって夜には宴会をしながら、時の果てに神々と人間、巨人と怪 物達の間で戦われるラグナレクを待っている。ここには、すべて を滅亡させるラグナレクの行われる場所、あらゆる方向に120 リーグ(1リーグは約3マイル)ずつのびたヴィグリードと呼ば れる広野もあった。しかし、アース神族だけがこの最高の領域の 住人ではなく、頂上の平面には、ヴァン神族がアース神族と戦って後に彼らと連合するまで住んでいたヴァナヘイムもあり、また 光の妖精が住む国アールヴヘイムもあった。
第二の平面は、人間の住む領域ミッドガルド。そこは広大な大洋 で囲まれていた。この大海に怖るべき世界蛇ヨルムンガンドが住 んでいた。ヨルムンガンドはミッドガルドを一捲きして、自分の 尾をくわえるほど長大だった。この平面には、巨人の国ヨーツン ヘイムもあり、巨人の城砦はウトガルド、外の世界と呼ばれてい た。また、ミッドガルドの北方に小人たちがいた。彼らはニダヴ ェリール(暗い家)の洞窟などに住んでいた。その下の方にスヴ ァルトアールヴヘイム(黒妖精の国)があった。
第三の平面には、凍った霧と暗闇の王国ニヴルヘイムがあった。 そこはきびしい寒気とはてしない夜の土地で、その城砦はヘルと う聳えたつ城壁と禁断の門を持つ死者の王国である。支配者は城 砦と同名のヘルという半身は白く半身は黒い恐ろしげな女だった。 ニヴルヘイムには、悪竜のニドヘグ(死体を裂くもの)がいた。

【九つの世界】
アースガルド(アース神族の国)、ヴァナヘイム(ヴァン神族の 国)、アールヴヘイム(光の妖精の国)。 ミッドガルド(人間の国)、ヨーツンヘイム(巨人の国)、ニダ ヴェリール(小人の国)、スヴァルトアールヴヘイム(黒妖精の 国)。 ヘル(死者の王国)、ニヴルヘイム(凍った霧と暗闇の王国)。 【世界の主軸ユグドラシル】 巨大なトネリコの木であるユグドラシル(世界樹)は、三つの平 面と九つの世界をつらぬく軸となっている。
ユグドラシルは、起 源も知られず、ラグナレクを越えて生きのびる永遠の木であり、 その枝は全世界の上に拡がり天にまでとどくほど広大である。こ の木には三本の根がある。
一本はアースガルドにもぐっていて、 その根の下には、三人のノルン或いは運命の女神たちに守られた ウルド(運命)の泉があり、神々が毎日集まって会議をする場所 である。
第二の根は、ヨーツンヘイムにもぐっていて、その根の 下には、智恵の源であるミーミルの泉がある。オーディンはその 水を飲むために片目をささげ、神々の見張り役であるヘイムダル 神は、ラグナレクに必要となるまで角笛をそこに残しておいた。
第三の根は、ニヴルヘイムまでとどいていた。その根の下にはフ ヴェルゲルミルの泉があり、それは十一の川の源泉だった。その 近くでは悪竜ニドヘグと他の無名の蛇たちがユグドラシルの根を 囓っていた。 守護の木として知られるユグドラシルは、そこに住みついて、そ れを食べたり害を与えている動物たちを養ったり、それらに苦し められたりしている。ニドヘグが根を囓る一方で、鹿や山羊が枝 の間をはね歩き、新芽を食べる。リスのラタトスクは、幹を上っ たり下りたりしてニドヘグからの悪口を頂上の枝にとまっている 一羽の鷹を両眼の間にとまらせている鷲に運んでいる。さらにユ グドラシルは蜜蜂がそれから密をつくるほど甘い露をしたたらせ る。 あらゆる生命に配慮するユグドラシルは、三人のノルン、ウルド (運命)、スクルド(存在)、ヴェルダンディ(必然)によって 守られている。

(*トルネコ、ミーミル、ベルダンディなど、結構、ゲームやアニメに見られる名前があります)
北欧神話の天地創造は、巨人の殺害により始まりました。そして、その終末は・・・また、巨人族との最終戦争により神々さえも滅んでしまうというものです。神々はワルハラ宮殿に戦士の魂を集め、来るべき最終戦争である「ラグナロク」に備えているのです。
それでは、次に北欧神話の簡単な年表を見てみましょう。世界の創造から、原始の巨人の誕生、神々、人間の時代、そして世界の終末へと移り変わる北欧神話の独特な世界の流れがあります。

  1. 世界には南の炎の国ムスッペルと、北の国ニウ゛ルヘイム、その間にまたがる奈落のギンヌンガガップしかなかった。
  2. ニウ゛ルヘイムの氷の滴から、原書の巨人イミルと、牡牛アウズフムラが生まれ、イミルは子孫を増やし「霧の巨人族」を繁栄させる。
  3. アウズフムラのなめた水の中から神が生まれた。神は子孫を増やし、神一族を繁栄させる。
  4. 神々はイミルを殺害し、その死体から世界を創った。巨人族はイミルの血の洪水により、一組の夫婦を残して全滅する。神々はイミルの胴体から大地を、頭蓋骨から天を、その他の色々な部分を使い世界のすべてを造り上げる。岸辺で見つかった二本の樹木から人間がつくられる。
  5. 一組の夫婦から霧の巨人族は数を増やし繁栄する。ロキも巨人との混血として生まれる。ロキは女巨人アングルボザの心臓を食らい、ヘル、フェンリル、世界蛇リウ゛ァイアタンを生む。
  6. オーディン、世界の秘宝を求め放浪、片目を失う。ロキ、ミーミル、ミズガルズに来る。
  7. 神々は巨人族が滅んでいなかったことを知り驚愕。天界であるアースガルズを建造し、そこに移り住む。
  8. ウ゛ァン神族到来。世界で最初の戦争が起こる。この戦争は決着がつかず、お互いに人質を交換し和平を締結する。
  9. 人間界ミズガルズと天界アースガルズの間に城塞が築かれる。人間界と天界の架け橋である虹はビブロストと呼ばれた。
  10. ヘルは冥界へ、フェンリルは縛られ、リウ゛ァイアタンは海へ落とされる。
  11. トール、巨人の王ゲイルレズ、フルングニル、スリムなどを打ち倒す。
  12. オーディンとフリグの息子、バルドルの悲劇。ホズはロキに騙されてバルドルを殺害してしまう。
  13. 怒りの神々に捉えられたロキは、自分の息子の腸で岩に縛られる。スカジは毒蛇をロキの頭上に据え、毒を滴らせてロキを苦しめる。ロキの妻、シギンは受け皿で毒を受け止めるが、受け皿が一杯になると捨てに行かなければならず、その間、ロキは毒液を浴びて身震いする事になる。(これが世に言う地震)
  14. 人間の時代、現在の我々の時代。
  15. そして、神々の黄昏。ラグナロク。
  16. 終焉後、世界は新生する。

今、我々の住んでいるこの現世での出来事、虹は天界との架け橋だったり、地震はロキの身震いだったりということです。ファイナルファンタジーシリーズで登場するリウ゛ァイアタンも、ロキの生んだ怪物であり、このリウ゛ァイアタンを含む三つの怪物は世界を破滅に導くと信じられていました。神話では天、冥界、海、の三つに守護神がいます。ギリシャでは、天にゼウス、冥界にハデス、海にポセイドンと行った具合に日本の古事記にもこれが当てはまり、天、冥界、海という三つの分け方は、神話に共通する世界観で、そこに人間の住む大地が含まれないのは、なにか理由があるのでしょうか。
ともあれ、最終戦争後の新生する世界とは、いったいどのような世界なのか。神々の紹介と共に見ていきましょう。
北欧神話の神々

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